中国がBaiduなどにChatGPTの立ち上げを許可

［8月31日 ロイター］ - 中国政府の推進を受けて、百度（9888.HK）やセンスタイム・グループ（0200.HK）など中国のハイテク企業5社は木曜日、政府の承認を得て人工知能（AI）チャットボットを一般公開した。米国との競争の中でそのような製品の使用を拡大することを目指しています。

中国の大手オンライン検索プロバイダーである百度（Baidu）は、同社の ChatGPT に似たチャットボットである Ernie Bot が一般に完全にアクセスできるようになったと声明で述べた。 センスタイムの広報担当者は電子メールでロイターに対し、同社のチャットボット「センスチャット」も「すべてのユーザーに完全に対応できる」ようになったと語った。

Baichuan Intelligent Technology、Zhipu AI、MiniMaxというAIスタートアップ3社も木曜日に同様の一般公開を発表した。

百度とセンスタイムの株価は香港取引で急騰し、0.55％安で取引されていた広範な市場でそれぞれ2.1％と2.3％上昇した。

他国とは異なり、中国では企業がAI製品を量販市場にリリースする前にセキュリティ評価を提出し、認可を受けることを義務付けている。

AI技術が米国との競争の焦点となる中、当局は最近、AIを開発する企業を支援する取り組みを加速させている。

中国メディアは、ＴｉｋＴｏｋオーナーの字節跳動科技（バイトダンス）や騰訊控股（テンセントホールディングス）(0700.HK)など計１１社が政府から承認を得たと報じた。 両社はAI計画に関するコメント要請にすぐには応じなかった。

Baidu の CEO、Robin Li 氏は木曜日、Ernie Bot を広く利用できるようにすることで、Baidu はチャットボットをさらに改善するために「現実世界の人間からの貴重なフィードバックを大量に収集」すると述べた。

Baidu はまた、一連の「AI ネイティブ アプリ」をリリースする予定であると同社は述べた。

2023年7月6日に中国・上海で開催された世界人工知能会議（WAIC）でBaiduの看板が見られる。ロイター/Aly Songがライセンス権を取得

今週の時点でアリババが承認を得たかどうかは不明。 しかし、アリババクラウドの広報担当者はロイターに対し、同社はAIモデル「Tongyi Qianwen」の申請を完了しており、同モデルは正式な発売を待っていると語った。

同関係者はまた、規制当局が来週以内に承認を得た企業のリストを発表すると予想しているとも述べた。

中国で最初に市場に参入することは、同国の熾烈なインターネット業界にとって非常に重要であると考えられています。 BaiduのErnie Botは、発表後の木曜日、中国のAppleのApp Storeで無料アプリカテゴリのトップとなった。

モーニングスターのアナリスト、カイ・ワン氏は「承認された企業には、競合他社よりも早く製品を微調整できるという先行者としての利点があると思う」と述べた。

マイクロソフト(MSFT.O)の支援を受けているChatGPTメーカーのOpenAIは、今後12カ月で10億ドル以上の収益を生み出す軌道に乗っていると、テクノロジーに特化した出版物The Informationが火曜日に報じた。

中国が一般向けの生成AI製品の規制を目的とした一連の暫定規則を発表し、8月15日に発効したことを受け、今回の承認は広く予想されていた。

以前は、企業は AI 製品の小規模な公開テストを行うことしか許可されていませんでしたが、新しい規則により、企業はより多くの機能を有効にし、より多くのマーケティングに取り組むことで AI 製品テストの範囲を拡大しました。 企業を対象とした製品については、政府の事前承認は必要ありません。

ブルー・ロータス・キャピタル・アドバイザーズのアナリスト、ショーン・ヤン氏は、AI製品にゴーサインを出す政府の動きは業界の再編を引き起こす可能性があると述べた。

同氏は、「多くの人が大規模な言語モデルのビジネスに殺到していた。しかし、業界はすぐに統合される可能性がある。データとテクノロジーの能力を持つ者だけが前進できるだろう。」と述べた。

ベンガルールではウルヴィ・ドゥガーとジョティ・ナラヤン、香港ではジョシュ・イェがレポート。 編集：Tomasz Janowski、Richard Chang、Brenda Goh、Miral Fahmy、Gerry Doyle、Alex Richardson

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